ピアノで耳コピの秘訣とは?
楽譜を見なくても、曲を聞いただけで楽器を弾けるってかっこいいですよね。一見難しそうな耳コピですが、コツをつかめば意外とすぐにマスターできるんです。
by Dorothea Herrmann
ピアノ系YouTuberの動画を見ていると、耳コピで弾いている人が意外と多いことに気づくはず。才能あるピアニストの中には、楽譜の読み方を知らなくてもピアノを魅力的に弾ける人もいるんです。
一体どうやったらこんなことができるのでしょう? 生まれつきの絶対音感を持っているから? もちろん耳コピには「聴く」スキルが重要ですが、訓練によってその能力は高めることができるんです。今回のflowkeyピアノブログでは、耳コピをマスターする方法を伝授しましょう。
耳コピの秘訣は「聴く」こと
まずは、あなたの演奏したい曲を選びましょう。最初のうちは、メロディーのはっきりした聞き取りやすいポップソングがおすすめです。(ラップやヒップホップはあまり適していません)
曲を決めたら、何度か繰り返し聴いてみてください。メロディを覚えるために、声に出して歌ってみましょう。歌詞は関係ないので、鼻歌でもいいですよ。
では、覚えたメロディをピアノで弾いて見ましょう。最初は試行錯誤の連続ですが、練習するにしたがって上達していきます。メロディの一部が弾けるようになったら、その部分を覚えるまで繰り返し弾きます。そして、次のメロディに進みます。最後に曲を再生しながらメロディ全体を弾き、微調整します。
え? 他にもっと秘訣はないの? と思ったかもしれませんね。でも実際、耳コピに必要なテクニックはこれだけなのです。初心者の方は、まず子供向けの歌などの簡単な曲でスタートしてみてください。マスターできたら、徐々に難易度を上げていきましょう。
4つのマジック・コード(魔法の和音)
耳コピには、読譜力や音楽理論の知識は必要ありません。でも実際ピアノを弾く際には、これらの知識は役に立ちます。ところで、多くのポップソングには同じコードが使われているのですが、曲によって印象が変わるのはなぜでしょう?
その理由は、コードを様々な組み合わせで演奏しているからです。これらの組み合わせを「コード進行」といいます。コード進行は音のバリエーションを豊かにしてくれます。ポップソングでよく使われるコード進行を知っていれば、耳コピする際にコードを推測しやすくなります。
友達と一緒に練習する
絶対音感という素晴らしい才能を持った人もいます。基準の音がなくても、音程が分かる人のことです。とはいえ、生まれた時から絶対音感を持っている人は非常にまれです。音感は訓練によって向上させることができます。絶対音感を持っていなくても、才能あるミュージシャンは沢山います。
耳コピの練習をすることで、音感を高めることもできます。ここでご紹介する楽しいゲームで、音感をアップしてみましょう。
友達や家族に、ピアノで2つの音を順に弾いてもらい、2つ目の音が最初の音より高いか低いかを当てます。あまり近すぎない音から始め、徐々に難易度を上げて行きましょう。もちろん鍵盤を見てはいけません。これはピアノを弾いた事のない人でもできます。
慣れてきたら、2音目がどのオクターブで弾かれたのかを確認してみましょう。次に、最初の音と2番目の音が何音離れているのかを確認して、次のレベルに進みます。このエクササイズと通じて、あなたの音感を高めることができます。お気に入りの曲を耳コピで弾くために大切なスキルなので、ぜひ試してみてください。
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