初心者でも簡単に弾けるピアノ曲10選
大好きなピアノ曲を弾くための練習に、膨大な時間をかける必要はありません。ここでは、初心者でも簡単に演奏できる曲と、成功のためのヒントをいくつかご紹介します。
最終更新日:2024年3月5日
ピアノの初心者や、長い間中断した後でピアノを再開した方は、ある問題に突き当たったかもしれません。それは、曲の美しさや込められた感情などその曲の魅力を残しつつ、手早く楽しく弾ける簡単なピアノ曲を見つけられないことです。flowkeyはこうしたジレンマへの解決策として、簡単だけど弾けるとかっこいい10のピアノ曲を多様なジャンルから選び、この記事でご紹介します。
また、初めて弾く曲として最適な曲の選び方や両手で弾けるようになる方法、速度の調整や繰り返し練習で演奏を磨く方法など、ピアノ曲を練習する上でのflowkeyからの基本的なヒントもご紹介します。
大好きな曲を練習するためのベストな方法を探している方向けに、flowkeyではあらゆるレベルに合わせて編曲した美しいアレンジを多数ご用意しています。無料アカウントを作成し、今日から練習を始めましょう。
10.「テトリス – コロブチカ」
拍手喝采間違いなし、レトロなビデオゲームの定番曲
1989年の人気ビデオゲーム「テトリス」のテーマ曲であるこの作品は、19世紀のロシア民謡「コロベイニキ(コロブチカとも呼ばれる)」を起源としています。 元々の民謡も、行商人と小作農の女性との恋を描いたとても活気のある音楽ですが、慌ただしいゲーム「テトリス」版の編曲にはこのゲームにぴったりの切迫感が加えられています。
flowkeyの初心者向け編曲は、この曲の特徴である激しさを保ちながらも、短くてシンプルで楽しい練習ができる曲へと簡略化されています。右手が安定したメロディーを奏でる一方、左手が音を一つずつ伴奏として添える形です。
9.「好きにならずにいられない」
18世紀のフランスを起源に持つ、エルビス・プレスリーの傑作
甘美で感情がこもっていて、結婚式の定番となったこの曲。実は1784年のフランスの人気ラブソング「愛の喜びは」がベースです。元々のフランス語の歌詞は「愛の喜びは一瞬だけ/愛の悲しみは一生続く」という詩の一節から来ており、「好きにならずにいられない」で描かれた理想的な愛とは懸け離れています。 とはいえ、悲しげなメロディーはどちらの曲にも共通で、メジャーコードとマイナーコードの感動的な組み合わせが愛の浮き沈みを表現しています。
この曲を演奏すれば、間違いなく何か込み上げるものがあるはずです。flowkeyでは、初心者レベルからプロレベルまで、全ての経験レベルに応じた美しい編曲をご用意しています。さらには、とってもロマンチックな気分になったときのため、パッヘルベルのカノンやバッハのアリアと組み合わせた結婚式バージョンもあります。
8.「月の光」
ドビュッシーの、うっとりさせる忘れられない美しい調べ
「月の光」は、有名な作曲家ドビュッシーの作品の中でも特に愛されるピアノ曲です。耳から離れない美しいメロディーを聴けば、すぐにその人気の理由が理解できるはず。曲の中盤から複雑度が増しますが、有名な出だし部分はそれよりはるかに簡単です。最初は右手がゆっくりとメロディーを弾き、左手がシンプルなピアノの分散和音 を奏でます。
この素敵な曲の出だしを習得するだけでも、自分を含め聴いている人は全員鳥肌が立つかもしれません。flowkeyで、この曲を無料で練習しましょう。
こちらもチェック:クロード・ドビュッシーの必須ピアノ曲10選
7.「ブリング・ミー・トゥ・ライフ」
エヴァネッセンスの壮大なラブソング
エヴァネッセンスの大ヒット曲「ブリング・ミー・トゥ・ライフ」は、ロックスターになりきって演奏できる素晴らしい作品です。この曲は、この記事でご紹介する曲の中でも特に長く、最初の右手のメロディーは少し難易度が高めで、最後は左手がパターンを繰り返します。両手ですらすらと弾けるようになるまでには練習が必要ですが、一度マスターしたら、やってよかったと思えるはずです。
成功の秘訣
ここに挙げる秘訣(ひけつ)を実践すれば、短時間で簡単に新しい曲が弾けるようになります。flowkeyのアプリは、この練習方法をサポートするよう作られました。アプリは、こちらから無料でお試しいただけます。
- 片手ずつ練習する。最初に右手、次に左手、自信が出てきたら次は両手を合わせて演奏します。
- 最初はゆっくり演奏する。ゆっくりしたスピードで曲がうまく弾けるようになれば、本来の速度で素晴らしい演奏ができるようになるまでの時間が短縮されます。
- 短いセクションを繰り返す。曲の中の短いセクションを単体で繰り返し練習しましょう。それがしっかり弾けるようになったら次のセクションに進み、その後は2つのセクションを通して練習します。この方法で曲を形にしていきましょう。
- 気分が上がる曲を見つける。好きな曲を演奏すれば、やる気を維持するのがさらに楽になります。flowkeyのライブラリをチェックして、あらゆる経験レベルに合わせた数千曲から曲を選んでみてください。
6.「アメイジング・グレイス」
時代を超える、希望の讃美歌
有名で崇高な讃美歌であるこの曲は、ピアノ初心者でも簡単に習得できる曲です。flowkeyアプリ上で無料で練習できる初心者向け編曲では、右手のメロディーが左手の優しい分散和音にゆったりと重なります。
短くてシンプルで優しい曲「アメイジング・グレイス」は、即興演奏にとても適しています。この曲のあらゆる雰囲気を発見し自分なりにアレンジするため、速度を上下させたり、ペダルのありなしを試したりしてみましょう。flowkeyでは、「アメイジング・グレイス」を無料で練習できます。
5.「Where Did You Sleep Last Night」
ニルヴァーナが一躍有名にした怖い民謡
ニルヴァーナが、レッドベリーの1944年の録音にインスピレーションを得て1993年に制作したこの曲のカバーは、瞬く間に有名になりました。それでも、この曲のオリジナル版が1800年代にさかのぼることはご存知でしたか?
興味深い歴史があるこの曲ですが、「Where Did You Sleep Last Night」は簡単なピアノ曲として最適です。 右手のメロディーは心地よくゆったりと流れ、左手の伴奏音はまばら。シンプルさゆえに、弾き語りや大音量での力強い演奏など、心の赴くままに曲に込められた感情に浸ることができます。
4.「ジムノペディ 第1番」
エリック・サティの物思いにふけるピアノ独奏曲
この曲で最も難しい部分は、おそらく曲名(!)でしょう。サティはこの曲を、「ジムノペディ」と題する3曲シリーズの一つとして作曲しました。ゆっくりでシンプルなこの曲は、初心者のピアノ練習にはもってこいです。
驚くほど瞑想(めいそう)的で悲しげな「ジムノペディ 第1番」には、深い感情が秘められています。サティが残した指示には、この曲をゆっくり悲しげに演奏すること(“lent et douloureux”)と書かれていることを考えると、これも当然です。とてもシンプルな曲ですが、多くの複雑な感情が込められているためとても練習しがいがあり、忘れられない演奏になります。
3.「Joe Turner Blues」
W・C・ハンディの、一見楽しげな定番ブルース
1900年代初頭に作曲されたW・C・ハンディの代表曲で、米国での黒人男性の連れ去りと奴隷化を題材としています。歌詞は男性らの妻の視点から語られ、「ジョー・ターナー」は彼女たちの夫を連れ去った男のことです。
曲の悲痛な冒頭は比較的軽快なメロディーにはずみ、右手はシンプルなスイング、左手は分散和音をいくつか奏でます。この作品はこうした複雑さや深みのおかげで、初心者向けの易しい曲でありながら、ピアノの持つ感情表現の可能性を探るのにぴったりです。
2.「カントリー・ロード」
ジョン・デンバーの郷愁を誘うヒット曲
カントリーソングの定番であるこの曲は、その有名さゆえ、ウェストバージニア州の公式州歌の一つになったほど。それ以降、様々なアーティストが少なくとも150回、複数の言語でこの曲をカバーしてきました。日本では、ジブリ映画「耳をすませば」で有名ですね。優しくシンプルで少し悲しげなメロディーのこの曲には、故郷に思い焦がれる「あの気持ち」に語りかける何かがあります。この気持ちには、多くの人が共感できるはずです。
flowkeyの初心者向け編曲は、「カントリー・ロード」に特有の魅力を少しも損なうことなく簡略化しています。人がしゃべり出したり、あるいは歌い出したりするような曲を探している人にはぴったりです。
1.ピアノソナタ「月光」
ベートーヴェンの悲痛な傑作
ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」は、彼の作品の中でも特に有名な曲で、多くの映画で使用されてきました。特に感動的なのが有名な第1楽章——。この楽章は実は、初心者でも手が出しやすいものです。
こちらもチェック:どんなレベルでも練習できる、ベートーヴェンの5つのピアノ曲
メロディーは穏やかなパターンを繰り返し、気をつけるべきシャープはわずか。flowkeyの初心者向け編曲では、シャープの位置が楽に分かるようにしています。実際よりも難しく聞こえる曲なので、自信をつけたいときや人をびっくりさせたいときに弾くにはピッタリ。
flowkeyで大好きな曲を演奏しよう
あなたの演奏レベルに合った弾きやすいピアノ曲を選ぶことで、目標が達成でき、練習のプロセスがはるかに楽しくなるでしょう。なんといっても、好きな曲を演奏した方がモチベーションも維持しやすいのです。
こちらでご紹介した曲の中に、ピアノを弾きたいと指がうずうずするような曲はありましたか? ご覧いただいた作品は全てflowkeyで練習でき、初心者レベルからプロレベルまで複数の難易度からお選びいただけます。ライブラリをチェックして、様々なジャンルを網羅した全ての楽曲にアクセスし、今日から練習を始めてみましょう。
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