今年こそ弾きたい! クリスマスにぴったりなピアノ曲10選
flowkeyではクリスマスに向け、定番ピアノソングを10曲ご紹介します。どのレベルのピアニストにもおすすめできる、今日からすぐに弾ける曲ばかりです。
最終更新日:2023年10月4日
音楽のあるクリスマスは雰囲気もまた格別。年に一度のこの特別な時期に、音楽はクリスマスだけのとびきり温かい趣を添えてくれます。街にやってきたサンタも踊り出してしまうかも。
夜の時間が長くなり気温も下がるこの季節は、クリスマスを盛り上げてくれる曲を練習するのにぴったりです。flowkeyでは、クリスマスの定番曲コレクションから特に人気のクリスマスソングを10曲選びました。これらは全て、flowkeyで練習できます。
1. 「ジングルベル」
元々は感謝祭の曲——。それが世界で最も有名なクリスマスソングに。
150年以上前からクリスマスの定番ソングとして親しまれてきた「ジングルベル」ですが、作曲者のジェームス・ロード・ピアポントは、実はこの曲を11月の感謝祭(サンクスギビング)のために書いたといわれています。
そうした背景にもかかわらず、「ジングルベル」は今や、これまでで最も有名なクリスマスソングとなりました。1965年には、宇宙飛行士のウォーリー・シーラとトム・スタッフォードが宇宙船にこっそり持ち込んだハーモニカと鈴を使い、宇宙管制センターにサプライズ演奏を披露したほど。こうして「ジングルベル」は、初めて宇宙で演奏された曲となりました。
この曲をピアノで弾けば、どんなクリスマス嫌いの人だって温かい気分になるはずです。
2. 「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」
誰もが踊り始めること間違いなしの一曲
13歳のブレンダ・リーが「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」を初めて歌ってから60年以上になりますが、華やかなこの曲は今も根強い人気を誇っています。リーは1958年、彼女の代表曲となったこの曲をスタジオで一発で録音したとか。それから30年以上たった1990年代、人気映画『ホーム・アローン』の挿入歌として使われたことで、この曲はクリスマスの定番曲としての地位を固めました。
「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」ほどクリスマスパーティーにぴったりの曲はなかなかなく、クリスマスのプレイリストには必須です。ちなみにブレンダ・リーは2014年、ラジオ司会者に対し、クリスマスツリーの周りで踊るときは南の方角を向くのが正解と語っています。
3. 「Feliz Navidad」
寂しく沈んだ気持ちからクリスマスの純粋な喜びまで、様々な感情が詰まった一曲
シンガーソングライターのホセ・フェリシアーノが1970年に発表したこの曲は歌詞の大半がスペイン語ですが、遠く離れたオーストラリアやニュージーランドを含む英語圏でもヒット曲となりました。当時ロサンゼルス在住でホームシックになっていたフェリシアーノが、ニューヨークにいた頃に家族と食べたり飲んだり、クリスマスキャロルを歌ったりして過ごした少年時代を思い起こしながら書いた曲です。
「Feliz Navidad」は、寂しく沈んだ気持ちからクリスマスの純粋な喜びまで様々な感情が詰まった一曲です。心温まるメロディーを聞けば、いろいろな感情が一気に巻き起こるはず。大好きな人たちと一緒に楽しむのがおすすめです。
4. 「雪だるまのフロスティ」
1950年代から親しまれるクリスマスのハッピーソング
明るいクリスマスの定番ソング「雪だるまのフロスティ」は、1950年夏にリリースされると一世を風靡(ふうび)しました。米国のウォルター・“ジャック”・ロリンズとスティーブ・ネルソンが書いた歌詞にはクリスマスへの言及はありませんが、リリース以降はクリスマスに欠かせない曲として親しまれてきました。ナット・キング・コールやエラ・フィッツジェラルドといった巨匠の有名なカバーバージョンに加え、リリースから数十年後にはクールなポストパンク・バンド「コクトー・ツインズ」にもカバーされています。
聞きやすい楽しげなメロディーは、クリスマスのにぎやかさを見事に表現しています。
5. 「きよしこの夜」
屋内で過ごすリラックスした夜にぴったりの穏やかな一曲
ドイツ語圏では「Stille Nacht」のタイトルで知られ、現在のオーストリアにある小さな町の教会で演奏されたのが始まりです。近くの村で教師を務め、オルガン奏者でもあったフランツ・クサーバー・グルーバーが、地元の司祭が2年前に書いた詩に穏やかなメロディーを付け、曲が完成しました。
それから2世紀が経過した現在、「きよしこの夜」は典型的なクリスマスのピアノソングになりました。寒くて真っ暗でしんとした夜、屋内でぬくぬくと過ごす時間にぴったりの選曲といえます。
6. 「赤鼻のトナカイ」
大人も子どもも楽しめる不朽の名作
クリスマスのヒットソングを多数世に送り出したジョニー・マークスのこの曲は、『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』の絵本が出版されたのと同じ1939年に発表されました。シンプルさと美しい旋律が評価され、クリスマスの定番です。ピアノで弾くと魅力がさらに増し、曲を耳にした全ての人が温かくて陽気な気分になるでしょう。
また、弾きやすい編曲でピアノ初心者にはぴったりなほか、最初に学ぶクリスマスソングとしても最適です。子どもたちだけでなく、子どもの心を残した大人たちも、クリスマスをぎゅっと凝縮した楽しげなメロディーと陽気なリズムを楽しめます。
7. 「O Holy Night」
クリスマスのプレイリストに必須の、心落ち着く一曲
年末は多くの人にとって、パーティーをするだけでなく一年を振り返る時期です。年末休暇を利用してこの一年を振り返り、友達や家族、その他大切なものを改めて確認しましょう。この時間にぴったりなサウンドトラックが「O Holy Night」です。
たとえ歌詞がなくても、この広く愛されるクリスマスキャロルのメロディーをピアノで弾けば、とても感動的な雰囲気が味わえます。クリスマスのプレイリストにも、心落ち着く一曲が加わるでしょう。
8. 「O Come, All Ye Faithful」
誰もが弾くべき、シンプルながらも心動かすハーモニー
「O Come, All Ye Faithful」は、ここに挙げた曲の中でも特に古い曲で、その起源は定かではありません。1600年代にポルトガル王ジョアン4世が作曲したのか、それともその100年後にドイツ人作曲家のクリストフ・ヴィリバルト・グルックが作曲したのかについては意見が分かれています。ですが、それもさほど重要なことではないかもしれません。
とにかく確かなのは、シンプルでありながら心に響くハーモニーの「O Come, All Ye Faithful」は十分練習する価値があるということです。
9. 「もみの木」
静かで一体感のあるサウンド
元々はドイツ語の曲で「O Tannenbaum」の名前で親しまれている16世紀の作品。ピアノ版は、優雅さと伝統を編み合わせた豪華なタペストリーのような響きです。クリスマスシーズンにこの作品の美しさが光るのはおそらく、家族や友人たちが和やかにクリスマスツリーを囲んでいる様子を思わせるからでしょう。
シンプルなのにうっとりさせる編曲は初心者でも手が出せるレベルで、クリスマスの喜びや神聖な気持ちを感じさせてくれます。曲の柔らかな音の響きが演出する安らぎと一体感は、この時期に誰もが求めるものです。
10. 「White Christmas」
ジャズ風のメロディーに思わずほほ笑み
今回ご紹介した10のクリスマス曲の中で唯一ギネス世界記録を持つのが、アーヴィング・バーリンの「White Christmas」。ビング・クロスビーが歌った1942年のバージョンは、史上最も売れたシングル盤の記録を持っていて、過去60年間の売り上げはなんと5000万枚と推定されています。
この曲のジャズ風の素敵なメロディーを聞けば、それも納得です。
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